コーヒーを買いに

お父さんのコーヒーを買いに行きました。珈琲屋さんは駅の階段の下。お兄ちゃんは歩きで弟君がベビーカーでお散歩です。
でもね・・・駅の真下まで行くと、電車好きのお兄ちゃんとしてはどうしても駅に行きたくなってしまうのです。脱走したり、寝ころんで抵抗してみたり、階段の真ん中に座ってじりじりと上に上がっていったり・・・毎回毎回です。



それもあって、コーヒーを買いに行くのを渋っていたのですが、意を決して行ってきました。
行く前には「お父さんのコーヒーを買うだけよ」「電車には乗らないよ」「駅には行かないよ」「上手に歩けるなら歩いて良いけれど、お約束を守れなかったらベビーカーだよ」と言い聞かせて、本人もそれなりに納得していました。でも、電車が見えるとどうしてもその魅力には負けてしまって・・・。(コーヒー豆をひいてもらう時間が、間が持たないのよね。)


弟君を背負っている間にお兄ちゃんはズンズンと階段を上っていってしまいました。「お兄ちゃん、戻っていらっしゃい」と声をかけながらだったのですが、踊り場よりもうえ、見えないところまで言ってしまったときには焦りました。でも、弟君を落とさないように紐だけ結んで・・・。お兄ちゃんを見失うなんて危険!と思いながら焦っていました。

そうしたら、目の前にお兄ちゃんが登場。しかも見ず知らずの方に抱えられて。
「うちの子もしょっちゅう脱走していたんです」と仰いながら、その方も大きな荷物を持っていたのに、反対の手で我がお兄ちゃんを抱えて階段を下りてきてくれたのです。その姿が違和感がなくて、目の前に車で抱えられているのが我が子だとは気付かないほどでした。



その後も、「きちんと歩く」とお約束したからベビーカーから降ろしたのですが、その途端道に寝ころんでストライキ。通りがかりのおじさんがお兄ちゃんを抱いてなだめてくれました。(お兄ちゃんはコーヒー飴を戴いてご機嫌でした。)



駅までのお散歩でしたが、見知らぬ人に助けられた日でした。